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これまで発行した
全てのメールマガジンは
バックナンバーからご覧ください。 |
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市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!
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☆★☆★
★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★ 市民ライター通信
☆ 2008.7.20
---------------- http://f-ts.bb4u.ne.jp/~writer/ ★ 第58号★☆★
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■まいど おおきに!■
いよいよ本格的な夏に突入しましたね。今回は、日本語を母語としないマ
ッテオさんからご投稿いただきました。ひと味違った市民ライターの文章お
楽しみください。
また、受講者の年齢が限定されていますが、本メールマガジンの発行人で
あり、発行をするきっかけを作った我ら吐山継彦が、大阪で市民ライター講
座の講師を務めることになりました。興味のある方は、是非イベント情報の
「シニアのための、その道のプロが教える『市民ライター&映像制作』」を
ご覧ください。
//////////////////■□■ も く じ ■□■///////////////////
【1】論・RON・ロン
糾弾すべきは他にあり ………………………………… thayama
【2】わたしのシラロン(2)
足もとが社会だった ……………………………………………… 風
【3】地球を見つめて〜なんちゃって(58)
食い合わせ …………………………………………… かざり えみこ
【4】オバチャマは市民ライター (26)
受付にもロビーにも花がいっぱい。シアワセ〜?! オバチャマ
【5】私のスピルチャル体験 第15回 ………………………………… 有明弥
【6】投稿
イタリア人の私と大阪 ……………………………………… マッテオ
【7】私のこの一冊
米原万里著「オリガ・モリソヴナの反語法」 ……………… この子
【8】秋田弁だば まんず おもしれー
「け」「く」「め」について ………………………… 秋田おばこ
【9】投稿 詩
自由の人よ 勝利のない明日をそれでも生きよ …… 井上 達也
【10】イベントのお知ら
(1)市民活動サロン「遊学亭」
「見えない壁、しかしそこにある壁を乗り越えるには?」
(2)シニアのための、その道のプロが教える
「市民ライター&映像制作」連続講座
(3)お金に変えられない価値を見つける4日間
「海と星のキャンプ」
【11】編集後記
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ ★彡
■【1】 論・RON・ロン ☆彡
□ ◆ 糾弾すべきは他にあり ◆
■ ★彡☆★
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by thayama
テレビ番組で前から気になっていたのが、朝のワイドショーなんかで時々やる
“迷惑市民糾弾シリーズ”である。例えば、河川敷でのゴルフ三昧のおっちゃんたちや、犬屋敷やゴミ屋敷の住人、禁止区域で客待ちをするタクシーの運転手といった“困ったチャン”たちを取り上げる。そして、レポーターがカメラマンを連れて彼らを詰問する。
「ゴルフ禁止の看板が出てるじゃないですか」とか「犬の鳴き声や糞尿の臭い
で近所の方たちは大変迷惑しておられますよ」、「ここが駐車禁止なのはご存
知ですね」などと言いながら、マイクを突きつけてコメントを強要する。
確かに“困ったチャン”は困った人たちである。ぼくの周りにそういう人がいたら、抗議の声の一つも投げかけるかもしれない。しかし、それは、実際に自分が迷惑を蒙っているからである。でも、高収入で社会の上層部に属すマスコミ人が全国放送で取り上げて糾弾すべきことがらだろうか。相手は、いくら困ったチャンとは言え、フツーの市民なんだからサ。
マスコミは、立法・司法・行政につぐ「第4の権力」とさえ呼ばれ、その存在理由の一つは、他の三権力を監視することにあるはずだ。だったら、もっと他に追及すべきことがあるだろう。官界や政界、財界の巨悪たちこそ追求すべきだ。しかし、今のマスコミは権力には弱い、という印象が強い。フツーの市民に対しては、味方面をしているが、取り上げ方によってはその人の日常生活や人生まで無茶苦茶にしてしまう、という自覚が感じられない。
数日前に朝日放送(関東はテレビ朝日)の「スーパーモーニング」で取り上げていた“困ったチャン”は、秋葉原の無差別殺人事件の犠牲者のための献花台に置かれた飲食物を持ち去るホームレスたちだった。若いディレクター氏が献花台のペットボトル飲料を持ち去ったホームレスを追いかけて声をかける。「そのペットボトル、献花台から取りましたね。犠牲者のために供えてあるものを勝手に持ち去って、亡くなった方たちや置いた人の気持ちを考えないのですか」というようなことを言って、マイクを差し出す。
テレビ画面で見ると、かなり大きな献花台で、幅3メートルぐらいもあるのではないか。たくさんのペットボトルが置かれているのが見えた。中には菓子パンやカップラーメンのような食品も置いてあるのかもしれない。そのことが東京のホームレスには周知のことで、わざわざ離れた地域から献花台の飲食物を
求めてやってくるらしい。
その日の放送では「夜中の3時です」とか言っていたと思うので、「スーパーモーニング」の若きディレクター氏は、献花台を夜通し監視していたのだろう。腹を空かせ、喉の渇きを覚えてやってきた“弱者”に対して、倫理・正論を振りかざして糾弾する。「君はそんなことをするためにテレビ局に入ったのか」と、思わず心のなかで叫んでしまった。
思えば、昔は、例えば他人の家の葬儀で、物乞いや子どもが葬式饅頭をもらいに行くことはそんなに責められるべきことではなかった。ある意味では、持てる者から持たざる者への施し、所得の再分配のようなものとして、葬儀や祭事の飲食物はあった。お供え物が弱き生者の生きる糧になるなら、死者にとっては大いなる供養となるはずではないのか……。か弱き市民としては再度、マスコミは巨悪をこそ糾弾すべし、と大きな声で言っておこう。
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□ ★彡
■【2】 わたしのシラロン(3) ☆彡
□ ◆ 足もとが社会だった ◆
■ ★彡☆★
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風
家事と育児に縛られていた若い頃、社会から取り残された気がしてねー。誰にも言わんかったけど、心に浮かぶよしなしごとをそこはかとなく書き付けているうちに、誰かに読んでもらいたい気持ちがムラムラと湧いてきた。家にいて社会とつながる手段、なんかないかーって探したら、あった! 新聞・雑誌の投稿欄が! 企業や行政関係のモニター募集というのもあった! 手当たり次第というか、ヘタの鉄砲が数打ちゃ当たって、なにがしかの謝礼をもらうようになってねー。けっこうな金額が貯まってうれしかったよ。そこで、この道まっしぐらーと驀進(ばくしん)してたら私の人生も少しは変わっていたかも知れへんのに、子どもたちが学校に入ったら、アホが、手軽な仕事を見つけて働きはじめた。
ブランクのあとで、仕事に熱中していくとあかんね、私なんか特に。視野が狭うなっていた。会社に貢献・仕事の業績アップにつながることのみが『善』なんよね。10年あまり働いて、ちょっとぉ、何か、ちゃうんちゃう?って気がして、いい線行ってた仕事をやめた。それからは、ひとりでナンヤラカンヤラ書いていて、片方で大阪ボランティア協会に出入りしているうちに出会ったのが、『市民ライター講座』やねん。
自分の考えを伝えるには、自分の立つ位置を明らかにして、感想文でもない、情緒たっぷりでもない、論理をつめていかなあかん、って。ちょっとしか、読んでない、聞いてない、調べてないことは論じられへんこと、よーわかった。でも、私の頭には、市民活動なんて「新分野」なわけ。どう考えても社会性が足りない、意味がわかっていない。にわか勉強して簡単にわかるわけないし。私、悪あがきをしてみた。以前に書きためていたのを引っ張り出して、これらが社会の何と、どう関係しているかと検証してみる。問題意識を持ってみる。イロハのイからのスタートよ。テーマは何? 何が言いたい? 社会のだれに向かって発信する? いつもいつも念頭に置いたね。世界の、国家の、政治も経済も社会問題やけど、自分の住む所が「社会」「コミュニティ」そのものって気が付いて、肩の力が抜けたね。
どれだけたくさんの文を書いては捨てたか。パソコンの中だからいいけど、紙やったらゴミの山よ、きっと。たまにヒットも出て、エラそうに「市民ライターです」って顔してる。そして、ときどき、我に返って気恥ずかしいわー。『市民ライター通信』の一番好きなところは、発表しても一円にもならんとこ。安心して書きたいことを書いて発表させてもらってる感じ。これって、けっこう責任持つことになる。提出するときにスリルを感じたりして。なんか、ものすごーく大人やなーって、いい年してシミジミ実感して気に入ってます。
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□ ☆彡
■【3】 地球を見つめて〜なんちゃって(58) ☆彡
□ ★彡
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◆ 食い合わせ ◆
かざりえみこ
昭和30年代私が小学生の頃、田舎のお盆には、ご先祖様にお参りするために、親類が大勢集まって来ました。夕食には、畑から直行の野菜で母や叔母たちが天ぷらを揚げます。天ぷらはたいていの人の好物です。あとでスイカも出ると知って、私は富山の薬屋さんが置いていった風船に描いてある「食い合わせ」の絵が気になっていました。違反したらお腹が痛くなると聞いていました。ウナギと梅干し。スイカと天ぷら。強烈に意識していたのはこの二つで、母に言うと「イヤな人は食べないこと」これで終わりです。姉たちは「あんたのを食べてあげるよ」です。大勢の中でひとりだけ食べないのもくやしいので、結局はみんなと競り合って食べました。そのうちに、あれは迷信だと思うようになりました。
先日、ウィキペディアに「食い合わせ」の項を見つけました。久しぶりに出会った言葉が懐かしくて読み進むと、あの風船の絵がまんざらウソばっかりを並べていたものでもないこと、その理由などが載っているようです。。まずは「ウナギと梅干し」では「脂と酸で刺激が強く、胃に負担をかけると解釈された。現在では、単に食べ過ぎを防ぐためのものとされる」それから最大の関心事だった「天ぷらとスイカ」は「天ぷらに氷水」と並んで「水と油で消化に悪いとされた。実際、胃の負担が増加し、消化に支障をきたす事が確認されている」とありました。他にはぜいたくを戒める意味もあるらしくて、なるほど、あの時代ならと納得しました。あの頃の我が一族はそろって食い意地もはっていたし、胃腸が丈夫だったのかも知れません。
食い合わせのことを『合食禁』と書いて「がっしょうきん」ということや「食べ合わせ」とは意味合いがちがうこと、海外の諸国でも言われていることなども知りました。さらに、現在になって医学的栄養学的に避けたい食い合わせがあって、例えば「ラーメン・ライス」は、疲労や肥満を招く恐れがあるし、「スイカ・ビール」は、急性アルコール中毒を引き起こす可能性がある、などけっこう怖い理由があるようです。
食い合わせはもとは中国から伝えられた陰陽五行説を食材にあてはめたものとされるそうで、科学的根拠のないものもあるが、中には医学的に正しいとされるものも存在している、とのこと。医食同源の中国の思想が、長い時間の果てにこうして些細なことにも入り込んでいると思うと、真夏の北京で開催されるオリンピックが急に身近に感じられます。食い合わせとオリンピック、おかしな取り合わせ、ですか?
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★【4】オバチャマは市民ライター (26) ☆★彡
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■ 受付にもロビーにも花がいっぱい。シアワセ〜?! ■
オバチャマ
オバチャマの近くの生涯学習センターには、いつも大小3つも4つもの花瓶が机の上や棚の上に所狭しと置かれ、たくさんの季節の花が溢れんばかりに挿してある。美しさを誇っていても、花の命は短いもの。冷暖房の影響もあって花はすぐに萎れ、葉っぱも枯れたり腐ったり。職員の女性が、花の水を替え丈を切り詰め、傷んだ花を取り、机の上の花びらや花粉を掃除したりと世話に余念が無い。「お花の世話も大変ですね」と声をかけると、そのひとは眉間に皺を寄せ、こう呟いた。「そうなんです。困ってるんです」
アルバイトできているおばさんが花好きで、ひろ〜い庭で育てた花が満開になると、山ほど抱えて持ってくる。上司は、何でか知らんけどおべんちゃらをいうから、本人はいい気なもんで後から後から運んでくる。冗談じゃ無いわ。ここに飾るなら1輪差しくらいがいいのよ。机の上にはパソコンに書類、案内チラシや申請書と、とにかく書類だらけの受付で花瓶でもひっくり返してみい、怒られるのはこっち。
市民がたくさん来るんよ。(心が癒されていいんちゃうの?)みんなが花がすきとは限らないでしょ。(ごもっとも)わたしだって花粉症やし、いい加減にして欲しいわ。こんな大輪のバラもつわけないじゃない。自分は週末しか来ないんだよ。その間、誰が水やって切り詰めて花粉を拭いて・・・世話してると思ってるんや。「花を持ってきてもいいですか?お世話かけます」その一言も言えんのか。気―つかへんのやわ。鈍感やから。みんながどれだけ迷惑してるか。
彼女の憤懣はどんどんエスカレート。でも、これって大事なことだよね。自分が好きならみんなが好きだと思い込む、自分勝手さ。でも、人それぞれ。花の匂いが苦手とか、花粉症だってあるし、種類や色の取り合わせなんていう好みだっていろいろ。花は大嫌いという人も。イイコトをしていると、疑うことのないその鈍感さ。他人への配慮もないだろうね。良かれと思っても、自分の行動をちょっと疑って、人の気持ちになってみる。勝手な思い込みに気をつけなくちゃね。おばさま族って、余計なお節介が多いらしいよ。自戒しなくっちゃ。
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★ ☆彡 ★彡
☆【5】私のスピルチャル体験 第15回 ☆彡 ★彡
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有明弥
この一ヶ月間悩みました。逃げていることへの絶望感と、それでも日々の暮らしを続けている自分との違いに落ち込む、その繰り返しでした。
夜の怖さを始めて体感しました。少し寝付きが悪い日が続きましたが、ある日突然、呼吸が乱れだし、息苦しくなりました。過呼吸だと思い、落ち着こうと努めるものの、身体は苦しい。部屋の電気を点け、「できるだけ呼吸を整えよう」「少し動いてみよう」と、なんとか寝室からリビングに移動し、お茶を入れ気分転換をしました。でも眠れそうにないので、ブランデーを飲んで、本を読んでみました。少しは眠ることができましたが、寝不足で朝を迎えました。
こんな状況が続くと身体が疲れ、気持ちも益々落ち込むだけだと思い、かなり強引に知り合いのカウンセラーを訪ね、話を聴いてもらいました、話を聴いてもらったからといって、急激に元気になる事はありませんでした。もちろん私もそんなこと期待もしていませんでしたが、なにかのきっかけになればいいなぐらいの気持ちでした。
しかし、「あなた、逃げている?」と聞きなおされた時、「いや自分は逃げていない!」と感じたのです。その後、しばらくカウンセラーとやり取りがありましたが、「私が女装しているのは、逃げているのではなく、自分の居場所を変えただけ」と思えるようになりました。
自分を被害者と捉え、「自分は悪くない」「悪いのは周りの人」と決めるつけ、ある意味「私は所詮いじめられっ子」だと追いつめることで、楽に生きられると考えていたのです。私が逃げていたのは、女装していることでなく、それを上手く表現できないことでした。自分を被害者として自己正当化に逃げ込んでいたのです。
今回の苦しさの中で気づいたのは、自分の弱さと寂しさ、そしてそれを認めよとしない傲慢な心でした。さらに、それさえも正当化してしまっていたことでした。
しかし、ここで自己嫌悪していても何も変化は起きないと目が覚めました。私は男から逃げたのではなく、自分を男と思うことがいやで、それが少し飛んで今の居場所に移動したと考えられるようになってきました。
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□ ☆彡 ☆彡
■【6】投稿
□ ☆彡★彡
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◆ イタリア人の私と大阪 ◆
マッテオ
8ヶ月前に日本へ引越ししてきました。今回は初めて大阪です。この前には東
京へ2回来て全部で6ヶ月住んでいました。
2004年、初めて見た日本の時には本当にびっくりしました。私はイタリアのそんなに大きくない町に育ちましたので、東京を初めて見ると全然違う町みたいですね。東京に着いてからすぐ新宿で散歩しに行きました。地下から上に上がって10分で地下鉄の出口の所で動かずに上を見ました。色々な看板あってどこで見る事は分かりませんでした。それからいつも上見ながら歩いてたけど2分ずつ止まって隣りの店を見て全然看板に書いてる事と人々を言ってる事と全然分かりませんでした。だからはじめはとてもショックだったけど、どんどん日本に住んで日本の事に興味を持ちました。
それから6ヶ月間ぐらいたって、また日本に戻りました。また東京だったし面白かった。だからその後2年たって、日本へ仕事しに来る機会が出来た時には、すぐに行きました。今回は東京じゃなくて大阪です。初めは少し怖かった。だって大阪は全然知らない町だったし、私の日本人の友達は皆東京に住んでます。
でもこの気持ちは、後1週間で逆に変わりました。私は南イタリアの人ですから、とても冗談が好きな人だし、すぐ知らない人とも話しが始まる人ですから、大阪の人間の心と近い事を感じました。やはり南の方です。私は28歳ですけど、会った人たちは、私より年上人も同じ年人も皆やさしかったし、面白かったし、すぐに打ち解けました。このやり方は、確かにイタリア人と似ています。
家から遠く離れて住む事は、偶に難しいけど、大阪人のお蔭で難しい時も耐えられるようになりました。何回も大阪を歩いてみると、ここの人のやり方はとてもイタリアの南の人のやり方と似ています。例えば東京に住んでた時に信号を守らない人が見た事ないですけど大阪で本当に多いです。なお、並んで待ってる時にたまにいる人は列を守らない。それを見ると全然怒ってないけどとても気楽になります。だってこのやり方はナポリと一緒ですから。
とにかく日本人とイタリア人の文化とても違いますけど、偶に似ている事もあります。特にナポリ人と大阪人の話し方もやり方もとても似ていると思います。もちろん東京人の方がミラノか南イタリアの方と似ていいます。けれども私ナポリの近くに育ちましたので、大阪に住んでいて良かったです。
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■【7】私のこの一冊
□ 米原万里著「オリガ・モリソヴナの反語法」 ☆彡
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この子
一昨年米原万里氏が亡くなった。訃報に接したときにも残念に思ったが、「オリガ・モリソヴナの反語法」を読んだ後には、日本は逸材を亡くしたのだと実感した。
はじめて彼女を知ったのは、ニュースステーションの「ソビエト連邦の崩壊」の実況中継だったと思うが、その時のことをとても鮮明に覚えている。ロシア語の同時通訳者として声の出演であったが、司会の久米宏が、「あたなは、今回のことで共産主義は幻想であったと思われますか」といったニュアンスの質問をした。通常通訳者に対して意見を求めることはないので、何故このようなことを聞くのかと思ったが、「ソビエト連邦における共産主義は失敗しましたが、これは1つの失敗の例であっただけで、私は本当の共産主義はかならず来ると信じています」というやりとりが交わされたと記憶している。
その後、しばしばコメンテーターとしてテレビで見かけることが多くなり、とても豪快で痛快でありながら繊細、そして信条を持つなんとも言えない存在感があった。一体この人はどんな背景を持つ人なのかと思い、子どもの頃に過ごしたチェコのソビエト学校での出来事を綴った「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」を読んだ。
そこでなるほどと納得して、それ以上彼女の書いたものを読むことはなかった。ところが最近「外務省のラスプーチン」と呼ばれた佐藤優氏の本や対談を読んでみると、米原万里氏の話が時々でてくる。その中に、「『嘘つきアーニャ』はノンフィクションなので、彼女が感じていたことは書けなかったのではないか。それが小説『オリガ・モリソヴナの反語法』で膨らませて書けたのではないか」みたいなコメントがあった。彼女が56歳の若さで一昨年亡くなったこともあり、この本を手にした。久しぶりに本当に引き込まれるように一気に読んだ。
話の展開が、とてもスリリングで一種の謎解きのようなおもしろさがあり、最初から最後まで筆の勢いは変わらない。スターリン時代の粛清に巻き込まれた多くの人々の苛酷な体験と無念と、その中にもある人間の愛と生きる力が織りこまれている。体制に従った人々も、残酷な時代に巻き込まれた犠牲者であったと思うが、そのような時代に自分の立場を利用した人々に対しては許せないと同時に、いつの時代でも上に立つ人間の性だと思うと本当に悲しくなる。
彼女がプラハでの少女時代に感じていたことも含め、自分自身の疑問の謎解きをしているのではないかと感じたが、それは参考文献の多さからも分かる。また、この本には、解説、あとがき、作者から読者へのことばといったものが一切なく、本文と参考文献のみ。「私のメッセージはすべて本の中に書いてあるから、そんなものいらない」という確固たる自信であり、同時にそれ以上のことは語れないということなのだろう。
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■【8】「秋田弁だば まんず おもしれー」(秋田おばこ編) ☆彡
□
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■ 「け」「く」「め」について ■
秋田おばこ
先日の朝日新聞川柳欄のコメントに秋田の「け」「く」「め」に
ちょこっと触れてました。知る人ぞ知るの秋田ことばですが、
あえて、知らない人のために書きましょう。
「究極の省略語」の例でしょうね。
意味は「け」=「(どうぞ)召し上がれ」
「く」=「(それでは)いただきます」
「め」=「おいしいですね」
元の形は「食え」「食う」「うまい」ですが、
決して乱暴に言っているのではなく、
寒さのために、発声を極力ひかえたらそうなったと信じられているようです。
でも、声に出したら抑揚が大切です。
「け」↑、「く」→、「め」↑ をお忘れなく!
「け」「く」「め」を常体とすれば、これを敬体にすると
「けは」「くし」「めな」ですよ。
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□ ☆彡 ★彡
■【9】<投稿> 詩 ☆彡 ★彡
□ ☆彡★彡
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自由の人よ 勝利のない明日をそれでも生きよ
井上達也
自由の人よ 体の不自由さは生まれつきのものだから
それは骨の髄までしみ込んでいるだろう
生まれつき別世界を生き
腰が立たなくなるまで嘆いてきた
海の波濤のように永劫闘ってきた
突然事故にあったのなら
前世を懐かしむこともできようが
次第に空が明るむように
あなたは成長と共に刻まれてきたのだ 怪物ぶりを
女や子どもや老人たちが悲鳴を上げて目をつぶり
美を愛する詩人や心優しき人々が
あなたの姿を見ては偽善者になる
自由の人よ あなたは感傷にひたるもの何一つなく
最強の戦士
この世とあの世
生み出したものと生み出されたもの
フランケンシュタイン博士と怪物
母と子
動けぬものと動けるものの
間に流れる腐臭漂う暗い溝の彼方から
たとえば街頭を
平和なふりして行き交う通行人たちへ
不明瞭ながら激しい叫びでもって
銃弾を撃ち込む
彼ら自身の不幸を思い起こさせるために
ひとり残らず不自由なのに
真実を突きつける不愉快な存在に
震え上がり毛嫌いする者たちが
あなたにとってきょうの敵であり明日の友である
自由の人よ 大勢の仲間たちが
平和なこの世界に撃って出てみな悲惨な死を遂げた
生き残った者たちはそのたびに骨を分け噛みしめた
勝利のない明日に何が誓えるというのだろう
施設もヘルパーも年金も手にしたって勝ちにはならない
〈おれはまだ童貞だ〉
自嘲しながらいったものだ
本当のセックスをしたことがない
金で買える愛のない行為しかないと
〈おれを男にしてくれるのなら話を聞こう〉
女が差別されていると叫んでいる大学のキャンパスで
あなたはもっと大きな声で叫んだものだ
叫ぶことしかできないものの叫びこそ大きいのだ
一週間に一度しか来ないヘルパーを待ちながら
排泄を我慢し我慢しきれずに叫ぶ
自分のペニスを生涯握りしめることもしゃぶることもできない
〈おれのペニスはアンテナである〉
〈おれのペニスは踏み絵である〉
〈おれの全身はペニスである〉
したがってあなたは聖人である
あなたは手を汚すことがない
あなたに対面する者たちは瞬時に身を捧げるものになるか
覚悟のないものは畏れて逃げ去る
なによりも姿態の美しい女の愛と肉が得られれば
地獄に堕ちたってかまわない
けれどそれが勝利なのか
聖人さえも煉獄に突き落とそうとする神々の妬みが疼くだけだ
共生を許さない分離させられた陰陽ふたつの世界の
間に流れる溝を挟んで
動けぬものと動けるものとの戦いは
天使が舞い降りるまでやむことはないはずだ
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□ ☆彡
■【10】イベントのお知らせ ☆
□ ★彡★彡 ☆彡
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(1)市民活動サロン「遊学亭」
「見えない壁、しかしそこにある壁を乗り越えるには?」
(2)シニアのための、その道のプロが教える
「市民ライター&映像制作」連続講座
(3)お金に変えられない価値を見つける4日間
「海と星のキャンプ」
(1)第14回 市民活動サロン「遊学亭」
〜エンパワーとひらめきのために
お題は 「見えない壁、しかしそこにある壁を乗り越えるには?」
たまたま、就職先として赴いたのが障害児学級だったことから、出会った世界。そこは能力主義、競争原理の中で育ってきた人間にとって、異質なものとの出会いの場でした。しかし、気がつくと、競争のないその場所は自分にとってとても楽だった。
これが、林さんが数十年携わってきた障害を持つ人たちとの活動の始まり。障害を持つ人が「地域であたりまえに生きる」事を目指した、彼女の活動の原
点から現在まで、その持続するパワーはどこからくるか?いま、感じている「どうしても多くの人が超えられないそこにある壁」などについて語っていただきます。
■日 時:2008年7月27日・日曜日 14時〜17時
■会 場:大阪NPOプラザ 会議室C(3F)
http://www.onp.or.jp/contact/index.html
(大阪市福島区吉野4-29-20)
■参加費:1,000円
■定 員:20人(先着順)
■ゲスト:林 淑美さん
(社会福祉法人創思苑 理事長)
■当日の流れ:
14:00〜14:20 チェックイン
14:20〜15:20 ゲストのお話
15:20〜15:40 ティタイム
15:40〜16:40 質疑応答・フロアを交えての意見交換
16:40〜17:00 アンケート記入・インフォメーション
<プロフィール>
★林 淑美 (はやし よしみ) さん
大学卒業後、中学校の障害児学級の担任をへて、知的障害者の入所施設(香川)
で4年間勤務。その後、大阪で「地域であたりまえに生きる」ことをめざす無認可作業所の設立にかかわり、専従として働く。そして、1993年に社会福祉法人「創思苑」を設立しクリエイティブハウス「パンジー」の施設長に就任。当事者と支援者がお互いに人間として信頼しあうことをベースに、知的障害を持つ人たちが地域で自立生活を送るためのシステム作りと、当事者が自信を持ち、自分たちの権利は自分たちで守る活動を支援することをめざしてきた。
現在 社会福祉法人創思苑 理事長、知的障害者通所授産施設・クリエイティブハウス「パンジー」施設長、自立生活支援センターわくわくセンター長。
■主催:
市民活動プロデューサー協会
大阪ボランティア協会
■申し込み・問い合わせ先:
大阪ボランティア協会
Tel:06-6465-8391 Fax:06-6465-8393
〒553−0006
大阪市福島区吉野4-29-20 大阪NPOプラザ100号
■申込方法:
【1】WEBからの申込み
http://www.osakavol.org/b-yugaku/index.html
【2】メールによる申込み
下記の申込み票を切り貼りして、
事務局・塚本 npo@osakavol.org あてにお送りください。
★原則として、受付受理の連絡は行いません。当日、直接会場にお越しくださ
い。
-------------------申込み票----------------------
○第13回市民活動サロン「遊学亭」(7/27)に参加します。
・氏名:
・所属:
・期待・知りたいこと:
・緊急連絡先(事務局のみ使用):
-------------------------------------------------
★申込み票の記載内容のうち、緊急連絡先以外は、主催者・ゲスト・参加者の間で共有します。
なお、利用後は適切に破棄します。
市民活動サロン「遊学亭」は、毎回違う人が「亭主」になり、亭主自身が注目している市民活動家をお招きし、サロンを開催します。
「遊学亭」では市民活動に必要な「ひらめき」「新しい刺激・情報」「出会い」「充電」などの機会を参加者のみなさんとともに共有できるよう、亭主自身が進行やもてなしを工夫します。
もちろん一方的なお話しだけではなく、発題の後に参加者同士の話し合いの場は毎回確保されます。開けてびっくり玉手箱のような、新鮮なサプライズと遊び心満載の仕掛けをお楽しみください。
※「亭主」とは遊学亭の主人の意味で、男性をさすものでは ありません。
(2)シニアのための、その道のプロが教える「市民ライター&映像制作」
連続講座 http://www.osakavol.org/events/20080902writer-eizo.html
趣味・興味をいかして市民活動に出会う
「書くことが好き」「人の話を聞くのが楽しい」「旅行のビデオを作るのが得意」、そんなシニアの皆さんのやりたいことや趣味・興味を生かして、多彩で奥深い市民活動の現場にNPOの取材を通して出会う講座です。その道のプロに基礎から実践まで学びます。各コース充実の全6回講座+成果発表会。
対象:市民活動に関心があり、人の話を聞いたり、写真を撮ったり、ビデオを撮影・編集に興味があるシニア(55歳以上)の方
(3)お金に変えられない価値を見つける4日間
「海と星のキャンプ」
“ものごっつい”自然の中で、障害のある人も障害の
ない人も自分の力を発揮してお金では変えられない
価値を見つけてみませんか?
日 程:2008年8月25日(月)〜28日(木)【3泊4日】
場 所:丹後海と星の見える丘公園(京都府宮津市里波見)
☆宿泊は公園所管の施設を予定しています(お風呂もあります)
定 員:障害のある人とない人をあわせて全20人
対 象:概ね16歳〜30歳代
参加費:3000円(宿泊費、食費、交通費、行事保険代の一部)
☆自宅から集合・解散場所までの交通費は自己負担となります。
集合・解散:JR環状線「天満駅」北区役所前
(集合8/25(月) 9時 解散8/28(木) 18:00頃)
主 催:(特)おおさか行動する障害者応援センター
(福)大阪ボランティア協会
申込み・問合せ先:
(特)おおさか行動する障害者応援センター(担当:梅田・福島)
〒530-0035 大阪市北区同心1-5-27-3F(福)
大阪ボランティア協会気付
TEL:06-6357-5797(火〜土、10〜17時)
FAX:06-6358-2218
EMAIL:o-center@giga.ocn.ne.jp
HP:応援センター http://www14.ocn.ne.jp/~o-center/
大阪ボランティア協会 http://www.osakavol.org/index.html
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★【11】 編集後記 ★☆★
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最近中年大人と行儀の悪さが気になる。先日も電車を降りようとしたら、プラットフォームで待っている人が降りる人を待たずに先に乗り込んできたり、ATMでは2回目も割り込みされた。それに対して何も言わなかった私。一般的なマナーに鈍感な人には、注意をしても話がもめるだけだと諦めているからだが、このことが彼等に同じ行為を繰り返させ、社会のマナーを低下させているのだと反省はするもののやはり3分もめるより1分を待つこと選んでしまう意気地なしだ。 (スー)
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