メールマガジン「書く力、書く参加!市民ライター通信」のホームページです
投稿・批評大歓迎! 書いて発信する市民ライターみんなの広場です
| ホーム | 市民ライターって何だ? | バックナンバー | ポリシー | ご意見・ご感想をお送りください | 投稿募集中! | ブログ |
メルマガ購読の申込は
こちら!
購読は無料です
掲載記事索引

市民ライターどんどん
地球を見つめて〜なんちゃって
       ……かざりえみこ
コラム ★ライターズ・バトル★
    《おれのコラムが面白い!》
新登場! テーマ・コラム
    《ライター各様書き比べ》
脱サラ議員奮闘記
  …山根一男(可児市議会議員)
関西弁だば、まんづ わがんね
       ……秋田おばこ
市民ライターのキモ
         その真実と技術
       ……吐山継彦
ライティング情報あれこれ
◇参加レポート「行ってきました」
◇三反農家の米作りノート
……平田泰史
◇わが町中津を語る
          ……霊崎(たまさき)
◇お薦めメルマガ勝手に紹介
◇お薦めのこの一本
◇ショートコラム
       この○○を誉めよ!

◇講座そのほか情報
(以下はいまなお工事中です)
◇投稿
◇編集後記
これまで発行した
全てのメールマガジンは
バックナンバーからご覧ください。
市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!




                     
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■                          ★彡☆彡
□ 市民ライターどんどん(50)               ☆彡
□  大阪市動物愛護推進員・中之島公園猫対策協議会 荒井りか
■                                         ★彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

      ◆ 中之島公園の猫たち〜公民協働への模索〜 ◆

中之島公園が2007年11月1日に再整備工事のため閉鎖されることになり、公園に住んでいたホームレスの人たちが飼っていた犬30匹と、園内に生息していた猫70匹の問題が浮上しました。

結果だけを申しますと犬は20匹が保護団体に引き取られ、残った10匹も4ヶ月ほど公園内でボランティアや職員が世話をした後、保護団体に引き取られました。猫は公園事務所が場所を提供し、小屋を建て、ボランティアが世話をしながら里親募集をし、現在30匹程度になりました。詳細な経過については「中之島猫対策協議会」のHPもしくは「中之島公園の猫たち」(楽天ブログ)をご覧下さい。
http://www012.upp.so-net.ne.jp/nekomat/
http://plaza.rakuten.co.jp/nekomat/

「中之島公園の保護活動がうまくいっている秘訣は何ですか?」とよく聞かれます。それには3つ理由があります。
  1. 「できることをすること」
    公園事務所は資材と場所を提供する。協力できる範囲でボランティアに協力する。「工事を円滑に進めるにはボランティアの協力がいる」と、公園事務所内の反対派を説得してくれた職員も自分ができることをしてくれたということですね。
    ボランティアは個々に曜日・時間を決め、できる世話をする。毎日来る方も週に1回の方もいます。朝早く来る方も、昼過ぎに来る方もいます。主にエサをあげる方、掃除をする方、片付けをする方、猫と遊んでくれる方。それぞれです。肩ひじはらず自由に「できることをする」がモットーです。
  2. 「寄付を集めたり募金活動をしない」
    お金がないと何もできない。という発想を捨てました。必要なモノを支援 物資として募ることにし、幸いなことに全国から暖かい支援を頂いております。実際、病院代や雑費など費用はかかりますが、ボランティアの中で出せる人が出すという方式です。
  3. .「何のためのボランティア?」
    活動しているうちにいろいろな問題がでてきます。人間同士のコミュニケーションがぎくしゃくすることもあります。そんな時は何のためにボラン  ティアをやっているのか、原点に戻ります。私たちの場合は猫のための、猫が幸せになるためのボランティアです。人間同士の些細な事は大らかな気持ちで…ということです。

最初の計画では、猫たちの里親を探しながら、工事が終われば公園に戻すということでした。ところが、工事によって公園の様子はすっかり変わってしまい、猫たちにとっては全く知らない場所になってしまいました。工事の予定も長引き、1年の予定だったのがもうすぐ2年になろうとしています。その間、猫たちは人間に飼われることに慣れてしまいました。このまま、公園に放すことはできません。その上、そもそも公園事務所は「公園で猫にエサを与えてはいけない」というスタンスです。

新たな交渉が始まりました。全ての猫がもらわれるまで猫小屋を存続させてほしい。工事のため暫定的に置いた猫小屋を工事が終わってからも置いておくのは難しいことです。では、同じように犬や猫が繁殖するまで放っておくのではなく、予防対策としての小屋の存続であったならどうか。試験的に指定区域の公園や河川の野良猫の不妊手術を進める拠点としての存在であれば認められるのか。現在、公園の管轄のゆとりとみどり局および動物行政担当の健康福祉局
と話合いを重ねています。

行政に対して要求するだけではなく、市民が自分たちの問題として取り組んでいる場合、どのようなことであれば協力してもらえるのか、行政は何をどこまでできるのか、お互いに話し合い、自分たちのできることと行政にできることをきちんとすり合わせてお互いができることを最大限に実行する。そのような形でボランティアと行政が手を組めば、さまざまな分野の社会的課題の解決のために、もっと大きく広く有効な活動できるのではないかと思います。
 

著作権について | 個人情報の保護について | 私たちについて